アブストラクト(45巻4号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 腹腔動脈, 上腸間膜動脈狭窄を伴ったCrawford IV型胸腹部大動脈瘤・左総腸骨動脈瘤・胸部大動脈瘤に対する同時手術の1手術治験例 - 腹部大動脈瘤術後胸腹部大動脈瘤に対するRedo手術 -
Subtitle :
Authors : 瀧上剛, 椎谷紀彦, 佐々木重幸, 村下十志文, 松居喜郎, 安田慶秀
Authors(kana) :
Organization : 北海道大学医学部循環器外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 45
Number : 4
Page : 577-581
Year/Month : 1997 / 4
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 腹部大動脈瘤術後長期経過症例の増加とともに再手術を必要とする症例が増加している. これらRedo手術は初回手術に比し手技的にも困難で種々のリスクファクターを有することが多く, 治療上問題が多い. 腹部大動脈瘤術後のRedo手術で, 虚血性心疾患を合併し, 胸部下行大動脈瘤, 胸腹部大動脈瘤, 及び左総腸骨動脈瘤に対し同時手術を行い良好な結果を得た1治験例を報告した. 症例は74歳, 男性. 1987年, 左萎縮腎, 腹部大動脈瘤でYグラフト置換, 左腎摘除術を施行した. 7年9ヵ月後, 腰痛出現. 胸部下行大動脈瘤, 腹部主要3分枝動脈強度狭窄を伴うCrawford IV型胸腹部大動脈瘤, 及び左総腸骨動脈瘤が認められた. 体外循環下, 腹部分枝動脈選択的灌流法を用い, 胸部下行大動脈, 腹腔動脈・上腸間膜動脈・腎動脈腹部分枝再建を含む胸腹部大動脈, 及び左総腸骨動脈の人工血管置換術を一期的に施行した. 術後経過は良好で, 第3病日で経口摂取開始, 術後18ヵ月後の現在, 術前の職業に復帰し活躍している.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 多発性大動脈瘤, 腹部大動脈瘤Redo手術, 胸腹部大動脈瘤, 腹部分枝動脈狭窄, 虚血性心疾患
このページの一番上へ