アブストラクト(45巻4号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 大動脈縮窄症を合併した大動脈肺動脈中隔欠損症の一期的根治術治験例
Subtitle :
Authors : 加島一郎, 福田豊紀, 鈴木孝明, 木村加奈子
Authors(kana) :
Organization : 東京都立清瀬小児病院心臓血管外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 45
Number : 4
Page : 615-618
Year/Month : 1997 / 4
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 大動脈縮窄症(CoA)を伴う大動脈肺動脈中隔欠損症(Aortopulmonary septal defect:APSD)に対し, 一期的に根治術を施行したので報告する. 1例は生後4日の新生児で森分類I型であった. 循環停止下に大動脈縮窄部の端々吻合施行後, 自己心膜とダクロンシートによるコンポジットパッチを用い, Sandwich patch closure techniqueにより交通血管を閉鎖した. 他の1例は森分類III型であった. 同じく循環停止下に大動脈縮窄部修復後, 交通血管を離断し, 大動脈側は直接閉鎖, 肺動脈側は自己心膜を用いてパッチ閉鎖した. 術後経過はいずれも良好であった. CoAを合併するAPSDは, われわれが調べた範囲では根治手術例の本邦での報告はないが, 生後間もなく重篤な心不全を呈することから, 新生児期に積極的に一期的根治手術を行うことが望ましいと思われた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 大動脈肺動脈中隔欠損症, 大動脈縮窄症, 新生児
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