アブストラクト(45巻5号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 二酸化炭素分圧動静脈較差から観た低体温体外循環からの代謝回復過程
Subtitle :
Authors : 宇藤純一, 森山周二, 後藤平明, 平田智美, 國友隆二, 原正彦, 北村信夫
Authors(kana) :
Organization : 熊本大学医学部第1外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 45
Number : 5
Page : 679-681
Year/Month : 1997 / 5
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 低体温体外循環法を用いた開心術60症例を対象に術後早期における酸素代謝及び二酸化炭素産生をICU入室直後から24時間経時的に観察した. 酸素運搬量及び酸素消費量は経過を通じて一定に保たれていた. 二酸化炭素産生の指標とした二酸化炭素分圧動静脈較差は術直後に異常高値を呈し, 以後漸減し術後12時間で正常域に復した. 術直後の二酸化炭素分圧動静脈較差と有意な相関を示した周術期因子は同時期の心係数及び酸素運搬量, 術中最低直腸温, 体外循環時間であった. 低体温体外循環から離脱した直後にみられた酸素消費と二酸化炭素産生の解離現象は体外循環中の酸素負債からの回復過程に伴う変化と考えられた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 低体温, 体外循環, 酸素負債, 二酸化炭素産生, 二酸化炭素分圧動静脈較差
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