アブストラクト（45巻6号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 術前後に定量的嚥下機能評価を行いえたEdwards IIIB型血管輪の1症例 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 細野光治, 末廣茂文, 大杉治司, 柴田利彦, 佐々木康之, 木下博明 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 大阪市立大学医学部第2外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 45 |
| Number ： | 6 |
| Page ： | 909-912 |
| Year/Month ： | 1997 / 6 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | Edwards IIIB型血管輪に対する本邦手術報告例は比較的まれである. 食道シンチグラフィを用いて術前, 術後の血管輪(Edwards IIIB型)による嚥下障害の評価を行ったので報告する. 症例は35歳, 男性. 2年前より続く嚥下困難を主訴に来院した. 手術は左第4肋間後側方開胸下に動脈管索の離断, 及び食道とその周囲をとりまく気管, 右側大動脈弓, 大動脈憩室との剥離を行った. 術後, 食道造影で狭窄部位は変わらず認められたが, 患者の嚥下困難は消失した. 嚥下機能の定量的評価を行うために, 術前と術後に185MBqの99mTc過テクネシウム酸塩液を用いて食道シンチグラフィを行った. 狭窄部より口側での核種の時間放射能曲線より, 通過時間の短縮が認められ, 嚥下困難の改善を客観的に評価することができた. 本例では精神科疾患を合併しており, 特に食道シンチグラフィによる評価が有用であった. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 右側大動脈弓, 血管輪(Edwards IIIB型), 嚥下機能, 食道シンチグラフィ |
