| Title ： |
Valsalva洞内全周性解離を示した急性大動脈解離の1手術治験例 |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
丁毅文, 小原邦義, 田鎖治, 秋本剛秀, 向井田昌之 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
聖路加国際病院心臓血管外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
45 |
| Number ： |
6 |
| Page ： |
913-918 |
| Year/Month ： |
1997 / 6 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
急性前壁心筋梗塞, 大動脈弁閉鎖不全を合併しValsalva洞内への全周性解離を示したStanford A型解離に対して, 大動脈基部置換術を行い良好な結果を得た. 症例は57歳, 男性. 胸痛を主訴に救急車で来院同日, 左前下行枝99%狭窄に対してperfusionカテーテルを挿入し緊急手術を施行した. 解離は左右の冠状動脈と大動脈弁交連部すべてに及び, 大動脈弁の強い逸脱を認めた. 手術は人工弁付きconduitを用いた大動脈基部置換術を行った. 冠血行再建は左冠状動脈入口部を8mmの人工血管でinterposeし, 左前下行枝の狭窄と右冠状動脈に対して大伏在静脈によるバイパス術を行った. 術後経過は良好で, 術後35日目に元気に退院した. Valsalva洞内に進展した全周性解離に対しては, 解離したValsalva洞を残さず適切な弁逆流に対する処置と冠血行再建術を加えることが重要である. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
急性大動脈解離, 急性前壁心筋梗塞, Valsalva洞全周性解離, 大動脈基部置換術 |
