アブストラクト（45巻7号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 肺梗塞を繰り返した三尖弁感染性心内膜炎の1治験例 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 吉村訴規, 北浦一弘, 相馬彰, 佐藤伸一, 和田行雄, 岡隆宏 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 京都府立医科大学第2外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 45 |
| Number ： | 7 |
| Page ： | 998-1002 |
| Year/Month ： | 1997 / 7 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 肺梗塞を繰り返した後に真菌性三尖弁感染性心内膜炎と診断され, 三尖弁形成術と同時に肺動脈内血栓除去を行い著明な臨床症状の改善が得られた症例を経験した. 症例は60歳, 男性. 消化器手術後合併症のため長期の中心静脈カテーテル管理となった. 経過中直菌血症を併発し, いったん鎮静化し退院となったが, 発熱, 咳嗽, 胸痛を主訴として再入院となった. 肺血流, 換気シンチグラフィー, 肺動脈造影で肺梗塞, 心エコーで三尖弁感染性心内膜炎の診断を得た. 抗真菌剤の投与によっても血液培養で陰性化せず, 呼吸器症状は増悪した. 手術は三尖弁形成術に加え, 右肺動脈内の血栓摘出及びFogartyバルーンカテーテルを用いてできる限りの末梢肺動脈内の血栓除去を試みた. 術後経過はほぼ順調で術後肺シンチグラフィーでの改善は得られなかったが労作時呼吸困難は著明に改善した. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 三尖弁感染性心内膜炎, 肺塞栓症, 肺動脈出血栓除去術, 真菌, 三尖弁形成術 |
