アブストラクト(45巻7号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : Motor evoked potential, evoked spinal cord potential, segmental evoked spinal cord potentialを術中脊髄虚血モニターとして用いた胸腹部大動脈瘤手術の1治験例
Subtitle :
Authors : 岡田健志, 末田泰二郎, 四方裕夫, 渡橋和政, 三井法真, 松浦雄一郎
Authors(kana) :
Organization : 広島大学医学部第1外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 45
Number : 7
Page : 1003-1005
Year/Month : 1997 / 7
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 脊髄虚血の新しいモニター法として胸腹部大動脈瘤手術に際しMEP, ESCP及びS-ESCPの同時記録を試みたので報告する. 症例はElephant Trunk法術後の胸腹部大動脈人工血管置換術を行った55歳, 女性. 頸髄と腰膨大部の硬膜外腔, 頭蓋骨外板下, 左腓骨神経上の皮膚に電極を装着し, 術中にMEP, ESCP, S-ESCPの3つを同時に記録した. 手術は, 左第4, 6肋間開胸, 右大腿動静脈送脱血の常温部分体外循環下に, 中枢側から分節遮断してElephant trunkの遠位側から上腸間膜動脈直上まで人工血管に置換した. 肋間動脈は3対人工血管をinterposeして, 腹腔動脈はボタン状にくり貫いて再建した. 術中のモニターはいずれも術前と比較して変化はなかった. 脊髄虚血モニターとして3つの同時記録は比較的容易であり, 今後症例を重ね検討したい.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 胸腹部大動脈手術, 脊髄虚血モニター, MEP, ESCP, segmental ESCP
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