アブストラクト（45巻8号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 心嚢内穿破を来した縦隔成熟型奇形腫の1例 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 吉田和夫, 矢満田健, 青木孝學, 宮澤正久, 羽生田正行, 天野純 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 信州大学医学部第2外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 45 |
| Number ： | 8 |
| Page ： | 1107-1110 |
| Year/Month ： | 1997 / 8 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 症例は35歳, 女性. 1991年6月の検診で胸部X線写真上, 縦隔の異常陰影を指摘された. 近医で精査を受け, 前縦隔腫瘍と診断された. 同年9月5日, 突然, 前胸部痛が出現し近医で再検査を受けた. 縦隔腫瘍の画像所見に変化は認められず, 症状も軽快した. 9月14日手術目的で当科入院となった. 9月20日突然, 38℃台の発熱と胸痛が出現, 胸部X線上に心拡大及び心エコーで水嚢水の貯留を認めた. 前縦隔腫瘍の心嚢内穿破と診断した. 緊急で腫瘍摘出術及び心膜合併切除を施行した. 組織学的診断は成熟型奇形腫であった. 初回の胸痛時に縦隔内破裂を起こし, 心外膜に炎症性癒着を起こした後に心嚢に穿破したものと考えられた. 成熟型奇形腫に対しては, 穿破の可能性を考え早期の外科的処置が必要と思われた. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 縦隔腫瘍, 成熟型奇形腫, 心嚢内穿破, 心タンポナーデ |
