アブストラクト(45巻8号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 抗血栓性経皮的心肺補助により救命し得た広範囲肺動脈塞栓症の1手術例
Subtitle :
Authors : 村田聖一郎, 安達秀雄, 井野隆史, 山口敦司, 紙尾均, 岡田昌彦
Authors(kana) :
Organization : 自治医科大学大宮医療センター心臓血管外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 45
Number : 8
Page : 1159-1164
Year/Month : 1997 / 8
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 症例は57歳, 男性. 進行する呼吸困難を主訴に当センターCCUを紹介され緊急入院した. 著明な低酸素血症を呈したため気管内挿管を行い肺動脈造影を施行したところ広範囲肺塞栓症と診断された. 検査中にショックから心停止となったため抗血栓性経皮的心肺補助(PCPS)を導入し, 引き続き直ちに手術室に搬送して緊急血栓除去術を行った. 体外循環からの離脱は困難であったため経皮的心肺補助に大動脈内バルーンパンピング(IABP)を併用しCCUに帰室した. 168時間に及ぶ長期循環補助を要したが離脱に成功し, 退院し社会復帰した. 抗血栓性経皮的心肺補助はヘパリン投与量が削減されるため出血性の合併症を認めず広範囲肺塞栓症の治療に有用と考えられた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 肺塞栓症, PCPS, 抗血栓性
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