アブストラクト(45巻8号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : Stanford A型解離に対する弓部置換術後に放置されているエレファントトランクの短期成績について
Subtitle :
Authors : 香山茂平, 石原浩, 内田直里, 柴村英典, 上松瀬新
Authors(kana) :
Organization : 広島市立安佐市民病院心臓血管外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 45
Number : 8
Page : 1208-1212
Year/Month : 1997 / 8
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : Stanford A型解離において, 弓部置換術後の下行大動脈以下の残存偽腔の拡大は瘤破裂につながり, 2期手術の施行が必要となることがある. そのため, 遠位側吻合にエレファントトランクが用いられてきたが, 一方でエレファントトランクの合併症も報告されている. 当科では2例のStanford A型解離症例に対し, 上行・弓部置換術を施行し同時にエレファントトランクを採用した. 2例とも術後近位下行大動脈に残存偽腔を認めず次回手術の必要がなく経過観察中である. 不要な人工血管を放置することは, 合併症の生じる可能性があり好ましいことではないが, エレファントトランクとして使用する人工血管の径や, 長さに配慮すれば合併症を予防でき, 且つ術後の偽腔残存や拡大の防止, 偽腔血栓閉鎖の促進にもつながる.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : A型解離, 弓部置換, エレファントトランク, 残存偽腔
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