アブストラクト(45巻9号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 開胸あるいは胸腔鏡下生検を要した肺小腫瘤性病変の検討
Subtitle :
Authors : 野守裕明, 堀尾裕俊, 末舛恵一
Authors(kana) :
Organization : 東京都済生会中央病院呼吸器外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 45
Number : 9
Page : 1552-1556
Year/Month : 1997 / 9
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 開胸生検や胸腔鏡下生検を要した30mm以下の肺腫瘤86例の検討を行った. 生検理由は陰影の出現増大が47例, CT画像上悪性の疑いが13例, 抗結核療法後の陰影の不変増大が9例, 悪性腫瘍の既往が17例であった. 転移性肺癌に悪性腫瘍の既往の多い以外は各疾患で生検理由の差はなかった. 腫瘤の大きさの平均値は原発性肺癌18.1mm(N=29), 転移性肺癌16.2mm(N=13), 結核性病変16.3mm(N=18), 非特異的炎症性病変15.3mm(N=12), 良性腫瘍16.7mm(N=7), 肺内リンパ節7.5mm(N=2), その他19.4mm(N=5)で各疾患に差はなかった. N因子の明らかな原発性肺癌25例中, T1N0M0は18例(72%)であった. 肺癌の早期発見のために, 診断困難な肺小腫瘤で画像経過や画像所見に悪性の疑いが多少ともあれば積極的に胸腔鏡下生検を行うべきである.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 肺腫瘤, 肺癌, 結核, 開胸生検, 胸腔鏡下生検
このページの一番上へ