アブストラクト(45巻9号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 胸腔鏡下生検にて診断したびまん性胸膜中皮腫の1切除例
Subtitle :
Authors : 渋谷潔, 由佐俊和, 伊豫田明, 廣島健三*
Authors(kana) :
Organization : 千葉労災病院呼吸器外科, *千葉大学医学部肺癌研究施設病理
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 45
Number : 9
Page : 1581-1586
Year/Month : 1997 / 9
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 症例は53歳, 男性. 咳嗽, 胸痛にて発症, 胸部X線写真で左側胸水貯留を認めた. 胸水細胞診, 経皮的胸膜生検で確定診断がつかず, 胸部X線CTでは著明な胸膜肥厚も認められたため, 胸腔鏡下生検を施行した. 胸腔鏡にて観察すると, 胸水貯留腔には赤褐色, 漿液性の胸水とフィブリン塊を認め, 壁は黄白色を呈し肥厚, 硬化していたが平滑で, 明らかな腫瘤性病変は確認されなかった. 生検標本にて悪性胸膜中皮腫と診断, 左胸膜肺全摘除術兼縦隔リンパ節郭清術を施行した. 切除標本の病理組織学的検査では, 腫瘍細胞が乳頭状配列を示す上皮性成分と紡錘形を示す非上皮性成分より構成される二相型のびまん性悪性胸膜中皮腫と確定診断した. 郭清した縦隔リンパ節に転移を認めた. びまん性胸膜中皮腫の診断においては, 胸腔鏡下生検は, 胸腔内を詳細に観察できると共に検体も十分採取できることから有用であり, その外科治療は胸膜肺全摘除術に加えて肺癌に準じた系統的リンパ節郭清が必要であると考えた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : びまん性胸膜中皮腫, 胸腔鏡下生検, 胸膜肺全摘除術
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