アブストラクト(45巻9号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 食道平滑筋腫に対する胸腔鏡下核出術の経験
Subtitle :
Authors : 竹村雅至, 東野正幸, 大杉治司, 徳原太豪, 高田信康, 木下博明
Authors(kana) :
Organization : 大阪市立大学医学部第2外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 45
Number : 9
Page : 1606-1611
Year/Month : 1997 / 9
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 胸腔鏡下筋腫核出術を食道平滑筋腫の4例に施行したので若干の文献的考察を加え報告する. 全例筋腫による症状は認めず健診時に発見された. 占拠部位は, 中部・下部が1例では他はすべて中部食道であった. 分離換気下に左側臥位として胸腔鏡下筋腫核出術を試みたが, 1例で腫瘍が食道壁を取り囲むように存在し, また1例では粘膜との癒着が著しく剥離が困難であったため開胸術に移行した. 小開胸は3例に用いた. 2例で胸腔鏡下核出術を施行し得た. トロカーはそれぞれ4本・3本を使用し, 食道内にバルーンを留置し筋腫を剥離し核出した. 核出後は粘膜の損傷がないことを確認し筋層を縫合した. 術後経過は良好であり, 術後12病日, 術後15病日に退院した. 胸腔鏡下食道筋腫核出術は, 侵襲が小さく手技の向上により更に安全に施行することができ, 今後食道平滑筋腫に対して有効な治療法となり得る可能性があると思われた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 胸腔鏡下筋腫核出術, 食道平滑筋腫
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