アブストラクト（45巻9号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 心膜左心室損傷を伴う多発鈍的外傷の1救命例 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 今坂堅一, 吉田順一*, 坂本真人, 岩井敏郎, 吉利用和, 赤尾元一* |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 下関市立中央病院心臓血管外科, *下関市立中央病院呼吸器外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 45 |
| Number ： | 9 |
| Page ： | 1627-1632 |
| Year/Month ： | 1997 / 9 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 多発的鈍的外傷が生じた場合, priorityの決定が患者の予後を左右する場合が多い. 症例は26歳, 女性. 歩行中に時速100km/hrで走行中の4tトラックにはねられ緊急入院となった. 入院後高度な貧血を認め, 総合的に判断して骨盤骨折による出血が一番の原因と考え, 両側内腸骨動脈のcoil embolizationを施行した. 同時に, 胸部大血管の血管造影を行ったところ, 左胸腔への造影剤の流出を認めたため緊急手術となった. 左後側方開胸を行ったところ, 心膜穿孔と心室挫傷を認めた. 心膜穿孔部位より胸腔内に出血していたために術前心タンポナーデを免れていたと考えられた. 術後経過順調で4カ月目に退院. 心損傷を含む多発鈍的外傷の診断に際して受傷機転を考慮にいれ, 積極的な診断をかねた治療が必要である. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 鈍的外傷, 心損傷 |
