| Title ： |
左冠状動脈主幹部90%狭窄, 横隔膜浸潤肺癌に対する左開胸下一期的手術の1例 |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
神崎正人, 毛井純一, 兼安秀人, 川名英世, 大貫恭正, 新田澄郎 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
東京女子医科大学第1外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
45 |
| Number ： |
9 |
| Page ： |
1633-1637 |
| Year/Month ： |
1997 / 9 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
横隔膜浸潤のある左下葉肺扁平上皮癌(c-T3N0M0)に左冠状動脈主幹部(以下LMT)病変(90%狭窄)を合併した症例に対し, 横隔膜合併左肺下葉切除術(R1+#7摘出)を先行させた冠状動脈バイパス術(以下CABG)を一期的に施行した. 高度結核性胸膜癒着, 横隔膜浸潤認め, 左2肋間開胸(第V, VII肋間)下に左下葉, 横隔膜合併切除を行い, 次いでCABGは同一視野から高度低体温, 心室細動下に循環停止を併用した大伏在静脈による2枝CABGを行った. 肺癌は左S10原発の最大径8.0cm大の高分化扁平上皮癌で病理病期はT3N2M0, Stage IIIAであった. 術後23日目に無石性胆嚢炎を併発し, 経皮胆嚢ドレナージを必要としたが, 術後経過は比較的良好であった. 本症例は高度LMT病変を有し, 肺癌術後のischemic eventを回避する上で一期的手術は不可欠であった. また, 左肺下葉肺癌とCABGの同時手術では左後側方開胸のみによる本術式は有用であった. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
肺癌, 狭心症, 左開胸, 冠状動脈バイパス術, 心室細動 |
