アブストラクト(45巻10号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | タリウム心筋シンチグラムによる右胃大網動脈グラフトの評価 |
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Subtitle : | |
Authors : | 林載鳳, 佐々木秀, 川本純 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 中国労災病院心臓血管外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 45 |
Number : | 10 |
Page : | 1720-1724 |
Year/Month : | 1997 / 10 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 1990年から1996年までに動脈グラフトのみを用いて冠状動脈バイパス術を施行した症例のうち, 術前及び術後に運動負荷タリウム心筋シンチグラムを共に施行し得た68例161グラフトを対象とした. 灌流改善率(%)=術後に灌流が改善した領域数/術前に灌流障害が存在した領域数X100と定義し, 虚血領域102枝と梗塞領域54枝に分けて検討を行った. 虚血領域においては左内胸動脈(LITA)吻合部の改善率は80%(12/15), 右内胸動脈(RITA)は70%(7/10), 右胃大網動脈(RGEA)は71%(5/7)であり, 3者の改善率に有意差は認められなかった. 梗塞領域においてはLITA吻合部の改善率は54%(7/13), RITAは60%(6/10), RGEAは53%(9/17)であり, 3者の改善率に有意差は認められなかった. 以上より, 心筋シンチグラムの灌流改善度からみて, RGEAはLITA, RITAと同等の有用性を持つと考えられた. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | 右胃大網動脈, 内胸動脈, 冠状動脈バイパス術, 心筋シンチグラム, 動脈グラフト |