| Title ： |
高齢者(62歳)大動脈縮窄症の1治験例(右開胸による上行-下行大動脈バイパス術) |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
井畔能文, 山下正文*, 村田隆二, 福元祥浩*, 平明 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
鹿児島大学医学部第2外科, *国立南九州中央病院心臓血管外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
45 |
| Number ： |
10 |
| Page ： |
1743-1746 |
| Year/Month ： |
1997 / 10 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
本邦最高齢者と思われる大動脈縮窄症患者に対し右開胸による上行-下行大動脈バイパス術を行った. 症例は62歳, 女性. 高血圧を有し労作時呼吸困難と動悸を主訴とした. 心カテーテル検査及び大動脈造影で縮窄部前後圧較差100mmHgを認め, 縮窄部に高度の石灰化, 弓部大動脈の低形成, 内胸動脈及び肋間動脈を介する側副血行路の発達を認めた. 手術は左側臥位とし右第6肋間開胸を行った. 食道をテーピングし, 前方に挙上し下行大動脈を露出, 末梢側の端側吻合を行った. 次いで右側心膜を縦切開し, 上行大動脈を露出, これを部分遮断し, 直径16mmのWoven double velour vascular graftを端側吻合した. 術後圧較差は10mmHgに減少し経過は良好であった. 高齢者大動脈縮窄症では発達した側副血行を損傷する事は好ましくない. 本症例で行った右開胸による上行-下行大動脈バイパス術は再手術にも用いる事ができ安全に行え側副血行損傷や, 石灰化を考慮した良い術式と考えられる. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
大動脈縮窄症, 高齢者, 上行-下行大動脈バイパス, 右側開胸 |
