アブストラクト（45巻10号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 大動脈炎症候群に合併した破裂性胸腹部大動脈瘤の1治験例-選択的冷却腹部分枝灌流を行った1例- |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 古川浩二郎, 樗木等, 土井一義 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 佐賀県立病院好生館循環器外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 45 |
| Number ： | 10 |
| Page ： | 1747-1750 |
| Year/Month ： | 1997 / 10 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 大動脈炎症候群に合併した破裂性胸腹部大動脈瘤の1治験例を報告する. 症例は43歳, 男性. 突然の腰痛で発症, 精査の結果, 胸腹部大動脈瘤の破裂と診断された. 術前の血管造影でCrawford分類III型の胸腹部大動脈瘤, 上腸間膜動脈の閉塞, 下腸間膜動脈より発達したRiolan's archadeを介しての, 上腸間膜動脈の造影を認めた. 手術は, 大腿静脈-大腿動脈バイパスと腹部分枝への選択的冷却灌流(20℃)の補助手段のもと胸腹部大動脈瘤人工血管置換術を行った. 総体外循環時間187分, 大動脈遮断時間132分であった. 術後の肝機能, 腎機能は良好に保たれた. 腹部分枝への選択的灌流を低温にて行うことは, 術前肝, 腎機能障害がある症例や破裂例など臓器の予備能が少ないと考えられる症例では, 特に有用であると思われた. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 大動脈炎症候群, 破裂性胸腹部大動脈瘤, 選択的冷却腹部分枝灌流 |
