Title : |
術中fistula遮断試験が有用であった巨大左冠状動脈回旋枝右室瘻に対する手術 |
Subtitle : |
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Authors : |
廣田潤, 秋山一也, 高沢有史, 橋本明彦, 佐々木滋, 南雲朋樹 |
Authors(kana) : |
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Organization : |
いわき市立総合磐城共立病院心臓血管外科 |
Journal : |
日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : |
45 |
Number : |
10 |
Page : |
1782-1786 |
Year/Month : |
1997 / 10 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
冠状動静脈瘻は血流遮断に際し遮断部末梢側の冠血行障害の存在を否定する必要がある. 一方, 左回旋枝右室瘻は心後面から心横隔膜面にかけて走行するため, 非体外循環下では冠状動静脈瘻遮断部位の同定と末梢側の冠状動脈血行障害の有無を評価することが困難である. 本症例では工夫として体外循環・心拍動下に心後壁の冠状動静脈瘻末梢側を鋭的に剥離, テーピングした後に部分体外循環下に容量負荷を行い, 正常血圧下で冠状動静脈瘻遮断試験を施行した. 5分間の遮断試験にて心電図変化と経食道心エコーによる心筋局所運動を観察し, 心筋虚血を否定した後に離断部位を同定した. 心停止下に右室開口部を確認した後, 遮断試験部位で冠状動静脈瘻を離断している. 冠状動静脈遮断試験は遮断部位末梢側の冠状動脈血行障害の有無を確認でき, 離断部の同定に有用であった. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
冠状動静脈瘻, 左回旋枝右室瘻, 冠状動脈瘻遮断試験, 経食道心エコー |