アブストラクト(45巻11号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 体外循環がリンパ球機能に及ぼす影響
Subtitle :
Authors : 浜野公一, 伊東博史, 白澤文吾, 郷良秀典, 野田寛, 加藤智栄, 藤村嘉彦, 善甫宣哉, 江里健輔
Authors(kana) :
Organization : 山口大学医学部第1外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 45
Number : 11
Page : 1821-1826
Year/Month : 1997 / 11
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 体外循環がリンパ球機能に与える影響について, リンパ球幼若化反応を術後経時的に測定し, 術中のパラメーター及び炎症性サイトカインの血中濃度と比較検討した. 成人開心術症例28例を対象とした. リンパ球幼若化反応が通常の経過をとった16例(正常群)と, リンパ球幼若化反応の回復が遅延した12例(遅延群)について比較した. 術中のパラメーターとしては, 遅延群で体外循環時間が有意に長かった. 白血球数, リンパ球数に差異はなかったが, OKT4陽性細胞は正常群の方が, 遅延群に比し有意に早期に回復した. 正常群と遅延群の血中IL-6, IL-8は, いずれも遅延群で有意に高かった. リンパ球機能の回復が遅延した症例は, 体外循環時間が長く, 体外循環時間がリンパ球機能に影響を与えていると考えられた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : リンパ球機能, 体外循環, サイトカイン
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