アブストラクト(45巻11号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 左冠状動脈主幹部病変に対して胸骨左縁小開胸冠状動脈バイパス術及び経皮的冠状動脈形成術による合併治療を行った慢性透析患者の1例
Subtitle :
Authors : 菊池洋一, 桜田卓, 光島隆二, 草島勝之
Authors(kana) :
Organization : 国立療養所帯広病院心臓血管外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 45
Number : 11
Page : 1858-1861
Year/Month : 1997 / 11
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 症例は73歳, 男性. 1988年より慢性腎不全に対し週3回の透析治療を受けていた. 1997年始め頃から労作時の胸痛を訴えていた. 同年2月頃から胸痛が頻繁となり, 当院受診. 不安定狭心症の診断で緊急入院. 既日心カテーテル検査を施行した. 冠状動脈はseg 5に95%の狭窄, LAD, LCx分岐部に90%の狭窄が発見された. カテーテル終了後も胸痛が頻発するため, 翌日(1997年3月13日)緊急CABGを行った. 手術は体外循環によるリスクを回避し, 且つ右優位の冠状動脈であったため胸骨左縁小切開によるLITA-LAD吻合を行った. 5日後にLITAの開存を確認した後LMTからLCxにかけてPTCAを行った. この間週3回の人工透析のペースは平常通りで, CABG後は胸痛は完全に消失, 11日間の入院で退院した.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : Minimally invasive CABG, LMT病変, 慢性腎不全
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