アブストラクト（45巻11号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 多臓器機能障害を有する高齢者(77歳)連合弁膜症に対する三弁同時手術の1例 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 栗本義彦, 稲岡正己 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 函館五稜郭病院胸部心臓血管外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 45 |
| Number ： | 11 |
| Page ： | 1866-1869 |
| Year/Month ： | 1997 / 11 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 多臓器機能障害を合併した高齢者連合弁膜症例に対し, 三弁同時手術を施行した. 症例は77歳, 女性. 大動脈弁狭窄兼閉鎖不全症, 僧帽弁狭窄症, 三尖弁閉鎖不全症のためNYHA3度の心不全を呈し, Child分類2度の肝硬変, 混合性肺機能障害, 腎機能障害を合併していた. 手術は, 体外循環時間を極力短縮する方針の基に, 大動脈弁人工弁置換術, 僧帽弁交連切開術, 三尖弁輪縫縮術を施行した. 術後急性腎不全のため2日間の血液濾過を要したが回復し, 術後2カ月にて退院した. 術後心機能は改善し, 現在NYHA 2度にて独歩通院中である. 高齢者連合弁膜症における諸臓器予備能に対する術前評価は難しく, 個々の症例により手術適応及び術式に関し十分な検討を要するが, 積極的な対応が重要と思われた. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 高齢者, 連合弁膜症, 多臓器機能障害, 三弁同時手術 |
