アブストラクト（45巻11号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 分岐部楔状切除を伴うcompletion pneumonectomyを行った再発肺癌の1例 |
|---|---|
| Subtitle ： | |
| Authors ： | 山下良平, 海東恵子, 片田正一, 家接健一, 清原薫, 小杉光世 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 市立砺波総合病院外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 45 |
| Number ： | 11 |
| Page ： | 1870-1874 |
| Year/Month ： | 1997 / 11 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 症例は58歳, 男性. 左肺門部扁平上皮癌に対し1993年4月12日, 管状上葉切除術を施行. 病理病期はT2N1M0, stage IIであった. 1994年3月, 気管支吻合部での局所再発を認め, 64Gyの放射線照射と化学療法の同時併用療法を行った. 治療効果はno changeで, その時点においても腫瘍が右肺門部に限局して遠隔転移を認めず, 且つ呼吸機能も良好に保たれていたため, 1994年9月26日, 再手術を行った. 分岐部楔状切除を伴うcompiletion pneumonectomy(CP)を施行し, 気管支瘻発生を予防するため, 有茎前鋸筋弁で気管支吻合部を被覆した. 術後肺炎を併発したが, 第90病日に軽快退院した. 1997年3月現在, 再発の徴候なく健在である. 分岐部切除を伴うCPは, 特に術前照射例では合併症発生の危険性が極めて高いと考えられるが, 本例では気管支吻合部の予防的被覆を行うことにより良好な結果を得ることができた. 分岐部切除を伴うCPについての報告はまれであり, 若干の考察を加えて報告した. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 再発肺癌, 再手術, 術前照射, 分岐部切除, completion pneumonectomy |
