アブストラクト（45巻11号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 冠状動脈病変を合併した高齢者収縮性心膜炎の1手術治験例 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 久高学, 古謝景春, 国吉幸男, 赤崎満, 宮城和史, 草場昭 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 琉球大学医学部第2外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 45 |
| Number ： | 11 |
| Page ： | 1880-1883 |
| Year/Month ： | 1997 / 11 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 症例は82歳, 男性. 呼吸苦, 下肢の浮腫, 胸水貯留を主訴として当院内科へ入院した. 心臓カテーテル検査時の右室圧曲線にてdip and plateauを認め, また冠状動脈造影でもLAD(seg7)に75%の有意狭窄病変を認めた. 当科へ転科後, 心膜剥離術及び冠状動脈1枝バイパス手術を施行した. 胸骨正中切開下にアプローチすると, 心膜は心臓全体及び上行大動脈と肺動脈まで著しく癒着していた. 心拍動下に可及的に心膜剥離後, 左室と左房の側後壁の剥離をF-Fバイパス使用による部分体外循環で心拍動下に心膜剥離を行った. 次いで, 大動脈遮断後SVGを用いて1枝バイパス術を行った. 術後経過は良好で臨床症状も消失し, 術後25日目に軽快退院した. 冠状動脈病変を合併する収縮性心膜炎に対する同時手術は比較的少なくまた, われわれが文献上検索し得た限りでは本邦諸外国を含めて本症例が最高齢者と考えられたのでここに報告した. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 収縮性心膜炎, 冠状動脈バイパス手術, F-Fバイパス, 高齢者 |
