| Title ： |
心室中隔欠損症及びファロー四徴症における左室圧-容積曲線を用いた術前後の左室機能解析 |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
清水昭吾, 黒澤博身, 中野雅道, 橋本和弘, 鈴木和彦, 山岸正明, 奥山浩, 野村耕司 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
東京慈恵会医科大学心臓外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
45 |
| Number ： |
12 |
| Page ： |
1961-1967 |
| Year/Month ： |
1997 / 12 |
| Article ： |
原著 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
心室圧-容積曲線(Pressure-volume loop：以下PV loop)を用いて術後容量負荷の減少するVSDと増加するTOFの左心機能を比較検討した. VSDでは術後の容量負荷が減少するために拡張末期容積(End-diastolic Volume：EDV)が著明に減少し, 左室拡張末期圧(LVEDP)が低下し駆出率(Ejection Fraction：EF)も低下する. しかしPV loopから得られる収縮力の指標であるEmaxは改善し外的仕事量(Stroke Work：SW)の減少とともに心筋酸素消費量を示す圧-容積面積(Pressure Volume Area：PVA)も低下し, その機械的効率(Mechanical Efficiency：ME)は保たれPV loopの形も正常化した. 一方TOFではLVEDV, LVEDP, EFが増大, 上昇し, SVの増加とともにPVAも増大し, Emaxは低下した. しかし, 術後のPV loopの形状は正常化しMEも改善した. VSD, TOFとも術前から収縮予備能は備わっているため, 術後左室機能はVSDは容量負荷減少と共に著明に改善し, TOFでも容量負荷増大に代償し得ている. これらの特徴より心房圧の低い良質のQOLを目指すためには特にTOFでより適確な手術手技が必要となる. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
左室圧-容積曲線, Emax, PVA, ファロー四徴症, 心室中隔欠損症 |
