Abstract : |
左室流出路狭窄(LVOTO)を伴う完全大血管転位症(TGA)に対し左室流出路狭窄解除術とSenning手術を施行したが高度のLVOTOが残存したため左室肺動脈導管(LV-PA conduit)を造設した. 術後1年2ヵ月の心臓カテーテル検査にてLVOTOの軽減を認めたため, Conduitを除去した. LVOTOを合併するTGAに対する心房内血流転換手術に組み合わせたLV-PA conduit造設の報告は散見されるが, Conduitを後に除去し得た報告はなく, 極めてまれと思われるので報告する. 左室流出路狭窄(LVOTO)を伴う完全大血管転位症(TGA)に対し左室流出路狭窄解除術とSenning手術を施行したが高度のLVOTOが残存したため左室肺動脈導管(LV-PA conduit)を造設した. 術後1年2ヵ月の心臓カテーテル検査にてLVOTOの軽減を認めたため, Conduitを除去した. LVOTOを合併するTGAに対する心房内血流転換手術に組み合わせたLV-PA conduit造設の報告は散見されるが, Conduitを後に除去し得た報告はなく, 極めてまれと思われるので報告する. 左室流出路狭窄(LVOTO)を伴う完全大血管転位症(TGA)に対する外科的治療法はまだ確立されておらず, 議論となるところは多い. |