アブストラクト(45巻12号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : Senning手術, 左室肺動脈心外導管造設後1年10ヵ月で導管を除去し得た左室流出路狭窄を伴う完全大血管転位症の1治験例
Subtitle : 症例
Authors : 加島一郎, 福田豊紀, 鈴木孝明, 木村加奈子
Authors(kana) :
Organization : 東京都立清瀬小児病院心臓血管外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 45
Number : 12
Page : 2021-2025
Year/Month : 1997 / 12
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 左室流出路狭窄(LVOTO)を伴う完全大血管転位症(TGA)に対し左室流出路狭窄解除術とSenning手術を施行したが高度のLVOTOが残存したため左室肺動脈導管(LV-PA conduit)を造設した. 術後1年2ヵ月の心臓カテーテル検査にてLVOTOの軽減を認めたため, Conduitを除去した. LVOTOを合併するTGAに対する心房内血流転換手術に組み合わせたLV-PA conduit造設の報告は散見されるが, Conduitを後に除去し得た報告はなく, 極めてまれと思われるので報告する. 左室流出路狭窄(LVOTO)を伴う完全大血管転位症(TGA)に対し左室流出路狭窄解除術とSenning手術を施行したが高度のLVOTOが残存したため左室肺動脈導管(LV-PA conduit)を造設した. 術後1年2ヵ月の心臓カテーテル検査にてLVOTOの軽減を認めたため, Conduitを除去した. LVOTOを合併するTGAに対する心房内血流転換手術に組み合わせたLV-PA conduit造設の報告は散見されるが, Conduitを後に除去し得た報告はなく, 極めてまれと思われるので報告する. 左室流出路狭窄(LVOTO)を伴う完全大血管転位症(TGA)に対する外科的治療法はまだ確立されておらず, 議論となるところは多い.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 完全大血管転位症, 左室流出路狭窄, 左室肺動脈導管, Senning手術
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